朝日新聞7月12日の天声人語に、AIで作成された論文は自分のものになっていないから内容を思い出せない、身になる思考や知識を得るには負荷も必要であるといった趣旨の文章が載っていました。その天声人語は「AIは、聞けばいくらでも答えを返してくれる。でも、私が何を問うべきかは、教えてくれない。何に疑問を持ち、どんな問いを立てるのか。そこにこそ、人に残された創造性があり、人間の面白さがあるのではないか」と結ばれています。中学校においても、生徒はもちろん、教員の間でもAIの活用が進んでいます。活用することで、よりよいものが短時間で作れるなら、どんどん活用すべきだと思います。しかし、AIを使うことにより何が失われるのか、どこに課題があるのかといった視点は常に持ち続ける必要があります。今週は、読書週間。生徒は自分の好きな本を選んで20分間読書します。担任も入れ替わり一緒に本を読みます。全員が一斉にパソコンに向かう姿はよく見かけますが、読書を一斉にしている姿は最近あまり見かけなくなりました。『すごい習慣大百科』(堀田秀吾著)によると、1日平均30分程度の読書で学力が向上するとの研究結果も出ているそうです。AIによる効率的な学びと、読書によるひと手間かけた習慣としての学び。どちらも同じ学びですが、身に付けるという点では、読書の方に分があるようです。